遺言書作成のメリット

ここでは遺言書を作成するメリットについて確認していきましょう。

遺言により、ご自身の財産を慈善団体などに寄付し社会貢献したい場合や、ご自身の生前に介護をしてくれた特定の人へ多く遺産を残したい場合など、遺言書ではご自身の意図を自由に残すことができます。

また、下記のような内容をご希望の方には遺言書の作成をすることをおすすめいたします。

• 老後の世話をしてくれた子供に多めに遺産を残したい
• 遺族になる人と関係が良くないので、遺産は特定の団体に寄付したい
• 配偶者である妻に、全て相続させたい
• ご自身の事業の事業承継の方法を明確にしておきたい

遺言書を残す一番のメリットは、ご自分の死後に残されたご家族が相続で揉める事減るという点になります。財産の種類や分け方についても詳細に記載をしますので、相続人が遺産の分け方について頭を悩ませることもありません。

遺言書がない場合の相続では、相続人全員で遺産分割協議を行い、遺産の配分については話し合う必要があります。その話し合いで決定した内容を遺産分割協議書として書面にしますが、相続人全員の合意が必要となりますので、時間がかかる上に相続人同士の意図が異なると手続きが進まなくなってしまいます。相続人が多い場合や、相続人同士の関係があまり良好でない場合は、全員の意見を一致させるのは更に難しいでしょう。

遺言書がある場合の相続は、基本的に遺言書が最優先され、その内容通りに遺産分割が行われますから相続人は遺産分割協議をする必要がありません。従って、上記のようなトラブルのリスクがなく、相続人の負担軽減に大きくつながります。